「介護保険の公費60%に」―市民団体が厚労相に要望書(医療介護CBニュース)
介護サービス関連の市民団体や学識者らで構成する「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」は3月31日、2012年の介護報酬改定に向けた長妻昭厚生労働相あての要望書を、長浜博行副大臣らに手渡した。介護保険制度の財政構成のうち、公費負担を現状の5割から2012年までに6割まで引き上げることなどを求めている。
要望書では、公費負担を6割に引き上げる財源構成の見直しのほか、介護予防事業を介護保険と切り離し、新たに公費で賄うべきとした。また、介護従事者の労働意欲を向上させるため、介護事業所の人員配置基準を見直すとともに、給与水準も介護労働者の平均年収が、全産業平均と同じ年収450万円、非常勤では時給1800円とすべきとしている。また、初任給も最低240万円を保証すべきとした。さらに、現行の「地域区分」と「地域係数」が地域ごとの物価を反映できていないとして、抜本的な見直しを求めている。
サービス面では、「生活援助」と「身体介護」に区分される訪問介護の介護報酬を「訪問介護」に一元化すべきと主張。福祉用具の利用状況確認と用具点検の義務化のほか、医療と介護の連携を促進する法整備が必要としている。
要介護認定については、現行の7区分を3区分(軽度、中度、重度)に簡略化する。地域包括支援センターについては、介護予防業務を切り離し、「総合相談窓口」「ケアマネジャー支援」「地域のネットワークづくり」などの機能に特化すべきとしている。
このほか、市町村の実情にあった認知症高齢者への対応施策、地域での高齢者福祉の再構築などの必要性も指摘している。
1000万人の輪の樋口恵子共同代表は要望提出後に同省内で記者会見し、「新政権発足から約半年経っても介護政策が見えてこない。早くはっきりしてもらいたい」と述べた。
【関連記事】
・ 介護職員処遇改善交付金で要望書―介護1000万人の輪
・ 与野党6党が公費負担引き上げ示す−介護政策討論会
・ 「福祉全体の給与引き上げに取り組む」−自民・田村氏
・ 衆院選に向け各政党に質問状−介護1000万人の輪
・ 新たな要介護認定制度、一時凍結を−「介護1000万人の輪」が要望書
・ 雇用保険法改正案、衆院通過(時事通信)
・ <不当表示>台湾産ウナギを「国産」 「日本一」に改善命令(毎日新聞)
・ 日本の技術を国際標準化=「知財」推進で三つの柱−政府(時事通信)
・ 容疑者拘束、日本政府も確認=情報提供要請へ−ギョーザ事件(時事通信)
・ <紛失>複数の印鑑登録証 区役所から 静岡・清水(毎日新聞)
要望書では、公費負担を6割に引き上げる財源構成の見直しのほか、介護予防事業を介護保険と切り離し、新たに公費で賄うべきとした。また、介護従事者の労働意欲を向上させるため、介護事業所の人員配置基準を見直すとともに、給与水準も介護労働者の平均年収が、全産業平均と同じ年収450万円、非常勤では時給1800円とすべきとしている。また、初任給も最低240万円を保証すべきとした。さらに、現行の「地域区分」と「地域係数」が地域ごとの物価を反映できていないとして、抜本的な見直しを求めている。
サービス面では、「生活援助」と「身体介護」に区分される訪問介護の介護報酬を「訪問介護」に一元化すべきと主張。福祉用具の利用状況確認と用具点検の義務化のほか、医療と介護の連携を促進する法整備が必要としている。
要介護認定については、現行の7区分を3区分(軽度、中度、重度)に簡略化する。地域包括支援センターについては、介護予防業務を切り離し、「総合相談窓口」「ケアマネジャー支援」「地域のネットワークづくり」などの機能に特化すべきとしている。
このほか、市町村の実情にあった認知症高齢者への対応施策、地域での高齢者福祉の再構築などの必要性も指摘している。
1000万人の輪の樋口恵子共同代表は要望提出後に同省内で記者会見し、「新政権発足から約半年経っても介護政策が見えてこない。早くはっきりしてもらいたい」と述べた。
【関連記事】
・ 介護職員処遇改善交付金で要望書―介護1000万人の輪
・ 与野党6党が公費負担引き上げ示す−介護政策討論会
・ 「福祉全体の給与引き上げに取り組む」−自民・田村氏
・ 衆院選に向け各政党に質問状−介護1000万人の輪
・ 新たな要介護認定制度、一時凍結を−「介護1000万人の輪」が要望書
・ 雇用保険法改正案、衆院通過(時事通信)
・ <不当表示>台湾産ウナギを「国産」 「日本一」に改善命令(毎日新聞)
・ 日本の技術を国際標準化=「知財」推進で三つの柱−政府(時事通信)
・ 容疑者拘束、日本政府も確認=情報提供要請へ−ギョーザ事件(時事通信)
・ <紛失>複数の印鑑登録証 区役所から 静岡・清水(毎日新聞)
2010-04-01 06:09
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(1)
コメント 0